モザイクホップを贅沢に使用し、さらにモザイクホップと相性の良いグレープフルーツ果汁をプラス。柑橘系の香りと苦みを楽しめます。
- スタイル : フルーツペールエール
- モルト : カラミュンヘン、エール、ハイデルベルク
- ホップ : モザイク、センテニアル
- ABV : 5.0%
- IBU : 38
- 容量: 330ml
グレフルモザイクペールエールショートショート
「にこいち」
絶望的なミーティングの後、タカハシくんが、「よろしく」と嬉しそうに笑った。僕の気持ちなんかわかっていない、明るい顔が気に障った。
なんで、バドミントン部エースがシングルスの選手じゃないんだーー。
なんで、1番小さくて、下手なタカハシくんとダブルスなんだーー。
僕の心は疑問の暗黒星雲のようで、今にもタカハシくんに酷いことを言ってしまいそうだった。よろしく、とだけ言うとその場を立ち去った。
タカハシくんが差し出した手が行き場を失くしていた。
「優勝はスギモト・タカハシペア!」
タカハシくんは地味だけど、どんなスマッシュも拾った。そして、努力家で、前向き。そこに僕の攻撃力がプラスされ、僕らは2人で一つになった。
「ごめんな」
いつかタカハシくんを見下した事が後ろめたくて、表彰台の壇上で詫びた。
「変な奴だな。ここは、ありがとうだろ」
ニコッと微笑むタカハシくんと強く握手をした。
手を差し出したのは僕だ。