都市農業が元気なまち・小平をテーマにしたビール、第3弾。東京で一番たくさんある「丸ポスト」に思いを寄せた、ノスタルジックなIPAの誕生です。グラスに注ぐとややオレンジかかった夕焼け空に似た色、尖らず丸みあるホップの苦味と香り、懐かしいビスケット感に親しみが込み上げるでしょう。ゆっくり飲みながら大切な人に手紙を書いて、レトロかわいい丸ポストに投函したくなるかも。
- スタイル : IPA
- モルト : RED-X、マリスオッター、ミュンヘン
- ホップ : コロンバス、カスケード、チヌーク、アマリロ
- ABV : 6.0%
- IBU : 53
- 容量: 350ml
赤ポストIPAショートショート
「初めての宛先」
お父さんと上手く話せない。
子供の頃、大好きでお風呂だって一緒に入っていたけど、異性を意識する思春期の頃から二十年近く、打ち解けて話せなくなっている。娘とはそういうものだと割り切ったつもりだったけど、お父さんが癌で入院することになって、心がざわついた。このまま離れ離れで暮らして、話をしないまま……。
本当は今でも大好きなのだーー。
(手紙でも書いたら)
お母さんに自分の気持ち打ち明けたら、そうアドバイスされた。手紙だと恥ずかしくて言えないことも素直に言えるものだと。
早速、手紙をしたためた。実家のお父さんへ宛てた初めての手紙。ポストに投函する時、なんだか手を合わせて祈ってしまった。
上手く書けたかはわからないけど、不思議と話せなくなったこと、でも大好きで感謝していることを素直に書いた。
数日して、お父さんから手紙が届いた。
ドキドキしながら封を開けると、数枚にもおよぶ長い手紙。入学、成人、就職など私の人生のイベントごとに、お父さんが伝えたかったけど伝えられなかったこと全てが書かれていた。
(手紙ありがとう。嬉しかった)
最後にそう書かれた手紙を抱きしめて、私は少し泣いた。